各メーカーのPCB使用安定機器に対する判別方法
PCBが含まれている可能性がある電気機器や設備は、判別して適切に処分しなくてはいけません。
PCB廃棄物に関する法律は、違反すると懲役や罰金が科されるため注意しましょう。
電気機器や設備は各メーカーによって、確認方法が異なります。
本記事では電気機器のなかでも安定器に着目し、代表的なメーカーのPCB使用安定器の判別方法をそれぞれ詳しく解説します。
目次
PCBは回収、処分が進められている
2001年7月15日にPCB特措法が制定され、PCB含有の機器はPCB廃棄物として期限内に適切な方法で処分する必要があります。
高濃度PCB廃棄物は2023年3月31日を持って全エリアで処分期限が終了しているため、発見した際はYAMANI PCBへご連絡ください。
低濃度PCB廃棄物の処分期限は2027年3月31日です。
メーカーごとのPCB使用安定器の判別方法
PCBが使用されている安定器の判別方法は、各メーカーのサイトで公開されています。
電気機器によってラベルの表示記号や型式の表示例も異なるため注意が必要です。
またPCBの混入が確認された場合は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」「電気関係報告規則」並びに「電気設備に関する技術基準を定める省令」に基づいた処置が義務付けられています。
三菱電機
1972年までに製造された一部の安定器にはPCB入りコンデンサを使用しています。
行政指導により1972年8月までで使用を中止したため、9月以降はPCBを使用していません。
また以下の安定器にもPCBは不使用です。
- ・LED製品
- ・ランプ
- ・コントロールユニット
- ・インバータユニット
- ・蛍光灯用ステップダウントランス
- ・蛍光灯用電子安定器(インバータ)
- ・円形蛍光灯器具(住宅用シーリングライト、ペンダントライト等)
- ・低力率器具
型式が判明している場合は、三菱照明安定器PCB有無検索サイトを活用しましょう。
日立製作所、日立照明
1972年までは蛍光灯、水銀灯、ナトリウム灯など放電灯器具の安定器の一部にはPCBが使用されていました。
PCB使用安定器の判別方法は銘板の会社名が日立製作所で、製造年が1957年~1972年かつ内蔵安定器の形式がF、LF、LH、LHC、LS、LSC、PVC、RF、RH、RHC、RHD、RS、RSC、RSD、RV、Vの器具です。
またコンデンサの表示を見て判別もできます。
製造年が1957年~1972年かつFCD-、MCD-、FS-またはDF-のものがPCB該当品です。
ただし先頭英字がFM-、FMA-、FPF-でコンデンサの製造が1989年以前の場合は微量PCB混入の可能性があります。
Panasonic
PCBは蛍光灯器具、HID器具、低圧ナトリウム灯器具などに使用されていました。
PCB使用安定器は照明器具本体もしくは安定器の銘板情報を確認しましょう。
1972年以前に製造された安定器は型式や品名、もしくは品番を下記のサイトに入力することで、PCBを使用しているか調査し、証明書を作成できます。
Q&A方式でも判別が可能です。
東芝ライラック
PCB関連商品は照明器具用安定器、または旧和光製のHID器具安定器に限られます。
1972年9月以前製造の場合はPCBを使用している可能性があります。
ただし安定器の部品であるコンデンサの一部においては、微量PCBが混入している可能性があるでしょう。
PCBを使用した安定器か否かは、東芝ライラック株式会社のサイトで検索ができます。
検索するためには、安定器の型式が必要で、証明書の発行も可能です。
【まとめ】PCBに関するご相談はYAMANI PCBへ!
PCBが使用された安定器はPCB廃棄物として、適切に処分する必要があります。
処分までに届出や分析などさまざまな業務があるため、専門業者に一括で依頼するのがおすすめです。
YAMANI PCBは全国にネットワークを持ち、PCB処理に関するあらゆる業務を請け負っています。
PCBに関する困りごとは、ぜひ一度ご連絡ください。