高濃度,低濃度のPCB処理とは?

PCB (ポリ塩化ビフェニル) とは

PCBとはPoly Chlorinated Biphenyl(ポリ塩化ビフェニル)の略称で、人工的に作られた、 主に油状の化学物質です。PCBの特徴として、水に溶けにくく、沸点が高い、熱で分解しにくい、不燃性、電気絶縁性が高いなど、化学的にも安定な性質を有することから、かつてはトランス(変圧器)やコンデンサ(蓄電器)の絶縁油をはじめ、熱媒体や潤滑油、感圧複写紙や印刷インク、建築現場のシーリング材など様々な用途で利用されてきました。しかし、1968年に食用油の製造過程で熱媒体として使用されたPCBが混入し、その毒性が社会問題化したため、1972年に製造を中止。

現在では、PCB含有廃棄物は保管および届出、そして一定期間内に処分が義務付けられています。

なぜ処分しなくてはいけないのか?

人の健康・環境への有害性(毒性)が確認された残留性有機汚染物質(Persistent Organic Pollutants, POPs)の一つです。

POPsの特徴
  1. 環境中で分解しにくい
  2. 脂溶性で生物の体内に蓄積・濃縮されやすい
  3. 半揮発性で、大気中を拡散しやすい
  4. 人の健康や生態系に対して有害性がある

過去にPCBを生産・使用していなかった地域の水源や底質・生物など広範囲の環境中に残留していることが報告されています

現存するPCBを環境中に流出させない厳重な管理と確実で完全な処理が求められています

一国だけの取組のみでは地球環境汚染の防止には不十分であり国際的に協調してPOPsの廃絶、削減等を行う必要があります

2001年5月「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約」が採択されました

PCB問題の経緯

処理の方針が示されず、事業者が長期保管しています

不適正保管・紛失等による汚染の拡大が社会問題化しています

国際的なPCB廃絶の動き

POPs条約の批准
PCB等の環境に残留しやすい有機汚染物質の廃絶・削減等を行います

PCB特別措置法

PCB廃棄物を保管する事業者は令和9年(2027年)3月末までに

PCB廃棄物を処分しなければなりません

処理対象物

  • 電気機器の絶縁油
  • PCB汚染物を洗浄した廃油
  • トランス・大型変圧器
  • コンデンサ
  • 開閉器
  • 変成器
  • 金属くず等
  • 廃プラ類
  • 汚泥等

現場環境

  • 工場・プラント
  • オフィスビル
  • マンション
  • 学校
  • 病院
  • 銀行
  • 商業施設
  • 劇場
  • 解体現場

PCB廃棄物の分類

 
微量PCB汚染廃電気機器等
低濃度PCB含有廃棄物
①低濃度PCB廃油微量PCB汚染絶縁油
電気機器又はOFケーブルに使用された絶縁油であって微量のPCBに汚染されたもの
低濃度PCB含有廃油
PCB濃度が5,000mg/kg以下の廃油など(主として液状物)
②低濃度PCB汚染物微量PCB汚染物
微量PCB汚染絶縁油によって汚染されたもの
低濃度PCB含有汚染物
PCB濃度が5,000mg/kg以下の汚泥、紙くず、木くず、繊維くず、廃プラスチック類、金属くず、陶磁器くず、コンクリート破片などの不要物に付着したもののPCB濃度が5,000mg/kg以下のもの(主として固形物)
③低濃度PCB処理物微量PCB処理物
①、②を処分するために処理したもの
低濃度PCB含有処理物
PCB廃棄物を処分するために処理したものであって、PCB濃度が5,000mg/kg以下のもの(金属くず等は付着物のPCB濃度)
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