PCBを含む可能性がある機器や設備
一時期、幅広く使用されたPCBですが、人体に有毒のため現在は製造が禁止されています。
PCBが絶縁油に使用された電気機器を見つけたら、PCB廃棄物として適切に処分しましょう。
本記事ではPCB廃棄物の種類やPCBが含まれている電気機器や設備について解説します。
PCB廃棄物の処理に困ったら、YAMANI PCBにご連絡ください。
目次
PCBとは?
PCB(Poly Chlorinated Biphenyl=ポリ塩化ビフェニル)とは高い安定性から一時期は電気機器の絶縁油や、加熱用・冷却用の熱媒体として使用されていました。
しかし人体に強い毒性を持ち、環境への悪影響もあることから現在では輸出入や製造が世界中で禁止されています。
PCB廃棄物の種類
PCB廃棄物は含まれるPCB濃度により、高濃度PCB廃棄物と低濃度PCB廃棄物に分けられます。
高濃度PCB廃棄物
PCBが使用されている、もしく汚染されたことでPCB濃度が0.5%(5000ppm)を超えると高濃度PCB廃棄物として処理する必要があります。
最終的な処分は中間貯蔵・環境安全事業株式会社(JESCO)でおこなわれますが、処分期限は2023年3月31日です。
処分期限は過ぎていますが、身近なところで高濃度PCB廃棄物が見つかるかもしれません。
発見した場合は速やかにYAMANI PCBへご相談ください。低濃度PCB廃棄物
PCB濃度が0.00005%(=0.5mg/kg)超かつ、0.5%以下だと低濃度PCB廃棄物です。
ただしウエスや紙など可燃性のPCB汚染物は、10% (=100,000mg/kg)も低濃度PCB廃棄物に分類されます。
また、処分期限は2027年3月31日です。
低濃度PCB廃棄物は高濃度PCB廃棄物より数が多く、分析や運搬など時間もかかるため早めに手続きをおこないましょう。
PCBが使用された代表的な電気機器や設備
PCBは化学的に安定しており、毒性が明らかになる前はさまざまな分野や業界、製品に幅広く使用されました。
いままで発見されていないPCB廃棄物もあり、現在でも回収が進められています。
PCB含有の可能性がある電気機器や設備は、次の通りです。
変圧器
昭和28年(1953年)から昭和47年(1972年)にかけて、国内で製造された変圧器は絶縁油にPCBが使用されている可能性があります。
まずは機器に取り付けられた銘板で、製造年を確認しましょう。
ただし変圧器は絶縁油に関わるメンテナンスが可能なため、メンテナンスの実施履歴にも注意してください。
また上記の製造年よりも前に製造された変圧器は、実際に絶縁油を採取してPCB濃度を測定してPCB汚染の有無を判別します。
コンデンサー
コンデンサーの場合も、変圧器と同様です。
昭和28年(1953年)から昭和47年(1972年)製造のものは絶縁油にPCBが含まれている可能性があるため、銘板を確認しましょう。
絶縁油の入替ができないコンデンサーは、平成3年(1991年)以降に製造されたものはPCB汚染の可能性はありません。
また絶縁油を採取する際に封じ切りだと、穿孔すると使用できなくなります。
安定器
国内で製造された照明器具の安定器のなかで、昭和32年(1957年)1月から昭和47年(1972年)8月までに製造されたものはPCBが使用されているかもしれません。
ただし一般家庭向けの家庭用蛍光灯はPCB不使用です。
キュービクル式高圧受電設備
キュービクル式高圧受電設備は、発電所から受電した高圧の電気を低圧にする変圧器を内蔵した設備です。
製造年月によっては内部のコンデンサやトランスにPCBが使用されている可能性があるため、古い設備は製造番号を確認しましょう。
また、日本電気工業会ではPCBが含まれる電気機器のリストを公開しています。
【まとめ】PCB含有の電気機器や設備についてはYAMANI PCBへご相談ください
PCB廃棄物は高濃度PCB廃棄物と低濃度PCB廃棄物に分類されます。
古い安定器やコンデンサーには絶縁油にPCBが使用されている可能性があるため、見つけたら製造年月日を確認しましょう。
また処分を依頼する業者は幅広い業務をまとめて依頼できる業者を選んでください。
YAMANI PCBは全国に連絡網を持ち、分析や運搬、処分など、すべての業務に迅速に対応できます。
ぜひお気軽にご相談ください。