PCBが及ぼす生体への影響
PCBは一度取り込まれると、体内では分解されずに残ってしまい、体内に残ったPCBは食物連鎖のなかで移動し続けてしまいます。
人間や肉食動物ほど、PCBの影響を受けてしまいます。大気、食事、水などを通じて世界中に広がっており、多くの野生動物も汚染されているということがわかっています。
PCBは簡単に分解されるものではないため、汚染された環境が改善されるには、長い年月を必要としています。PCBの流出阻止・廃棄などが世界各国で急がれています。
人間が大量のPCBを摂取してしまった場合
人間が大量のPCBを摂取してしまった場合、下記のような症状が起こることがあります。
- ・発疹
- ・色素沈着
- ・肝機能障害
- ・免疫機能の低下
また、発がん性の疑いがあるとされていることや、慢性的な蓄積による影響として、神経系や免疫系への影響から「肺炎」「ウイルス性の病気」等へも掛かり易くなるとされています。
胎児への影響
PCBなどの有害物質は人のへその緒に残留するとされています。
PCBが蓄積された母親の体内からへその緒を通じて胎児へも影響を及ぼしてしまうのです。