PCBが使用された代表的な電気機器
PCB(ポリ塩化ビフェニル)とは
絶縁性、不燃性に優れた油状の物質です。
電気機器の絶縁油や感圧複写紙などに使用されていましたが、1968年のカネミ油症事件がきっかけで 健康被害が出る恐れのある毒性が社会問題化された為1974年には製造や新たな使用が禁止されPCB廃棄物の処分が義務付けされました。その為PCBを使用した電気機器は確実な処理が定められています。
低濃度PCB汚染物の処理期限は2027年3月末になります。
トランス(変圧器)
ビル、病院、鉄道車両、船舶などのトランス(変圧器)で電圧の高さを電磁誘導を利用して変換する電力機器・電子部品である。
コンデンサー(蓄電器)
一時的に電気を蓄える・電圧を調整・位相を変化させる装置です。中小零細事業者を含む様々な業種で使われています。
水銀ランプ専用安定器
高天井用・道路用の照明器具
照明器具の安定器
PCBの安定器を使用した業務用・施設用蛍光灯などの照明器具です。古い工場やビルなどで使用されています。1957年1月~1972年8月に製造された照明器具に使用されていると公表されています。照明の安定器は高濃度PCBが多く使用されている。
※一般家庭の蛍光灯にPCBが使用されたものはありません。
その他
その他にも計器用変成器、リアクトル、放電コイル、整流器、開閉器、遮断器、中性点抵抗器、避雷器及びOFケーブルなどもあります。
PCB特別措置法第3条
PCB特別措置法第3条では、保管事業者はポリ塩化ビフェニル廃棄物を自らの責任において適正かつ確実な処理や適正な保管方法が必要であると定められています。 ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理に関し、国及び地方公共団体が実施する施策に協力しなければなりません。